起業家インタビュー廣岡 絵美インタビュー

2017.07.24


「あなたの会社は女性が活躍してますか?」「女性が働きやすい環境ですか?」

ズバッと答えることができる人は、どのくらいいるでしょう。

女性が働くことにたいして、人事制度を整える企業が増えてきたと思いますが、それだけで女性の仕事にやりがいが出る・・・・・・というわけではないですよね。

– 入社は決まったけど、長く勤めることができるか
– 女性が会社で活躍するにはどういうスキルが必要なのだろうか

など、悩む人も少なくないと思います。

女性が活躍する社会にするために、企業が職場環境を整えることも必要ですが、そこで働く女性自身が考え行動していくことがカギになるのは間違いありません。

今回は、女性の採用と育成のトータルサポートを事業とされている株式会社UA Links 廣岡社長に、社会人として企業に勤めはじめた女性や、現在も頑張っている社会人の女性が、やりがいを感じ活躍するために必要なことをうかがってきました。

## 自分が経験したことを社会に出る前の女性に伝えたいと思い起業

私は、新卒として某航空会社に入社し半年で退職し専業主婦になりました。

2年間専業主婦と子育てをし、子どもが2歳になったころ、そろそろ働けるかなってことで、復帰するため就職活動をしたんですが、1社も受からないという現実。

新卒で就職活動をしていた2年前は30社くらい内定をもらっていたのに、転職のときは1社も受からない。自信があったのに、ガターンと落ちました。

面接の際、露骨にどの会社にも言われたのが「で、何かできるの?」でした。その言葉は忘れもしないくらい簡単な言葉ですが、衝撃だったんです。

新卒だったら「私はこういう経験からこんなことができます!」とやってもいないしできるかわからなくても、なんとかアピールできましたけど、中途採用はそういうわけにもいかず。実績ありきなんだよなあ、と思い知らされました。

そこで、私と同じように、仕事はしたくても、自分が希望している企業に就職できない女性って意外と多いんじゃないかと思ったのと、そもそも社会にでる前の女性にこういう現実を教えてあげないといけないと思い、女子大学生向けに「就活塾」を立ち上げました。

## どこで何があるかわからない人生で、持っていて損はないスキル

「就活塾」が軌道に乗ってきたことはいいものの、学生からお金をとるようなビジネスモデルに正解なのかと向き合った時期があり、改めて転職活動をしましたが、どの会社も「残業できますか。」「転勤できますか。」「出張できますか。」という質問ばかり。

子どもがいるので、正直それはできないんですよね。

ということは、女性っていろんなところで頑張って何かしらの自分の強みを身に付けないとやっていけない環境がごろごろあるんだなあと気づいたんです。

そこで、どこで何があるか分からない人生の中で、持っていて損はしないスキルって一杯あるんじゃないかというところに辿りつきました。

私の経験から、社会人になる前からそれを教えないといけない、そういうキャリアを積むってことに観点がいっていない人がたくさんいるんじゃないかと思ったわけです。

もう一つ、企業こそ変わらないとって思いました。

活躍できる環境がないのでは意味がなくて、責任を持って送りだした先に女性を受入れられる環境がない、将来子どもをもった女性たちが働ける環境がないとなると、物理的にやっていけないですよね。

私が新卒で入社した企業は女性が多い企業でしたが、そういう環境はなかったですし当時は周りも同じような状況でした。

なので、女性が企業で活躍するために、企業へのアドバイザーとしてお仕事もさせていただいています。

## ビジネススキルや資格ではなく目標に対して逆算する力

就職活動中や既に社会人となっている女性に、「3年後・5年後はどのように考えてますか。」という質問をよくします。

女性は目先を見る力が長けています。

1~2年先は考えるんです。そして目の前を特にみているので、細かいところにも気が効くし、1~2年のことはすごく考えて動いていることが多いです。

このあたりのスキルは素敵なので、このままでいいとは思うんですが、3年後・5年後のことは考えていない女性が大半です。

だから10年後は?って聞いたらなおさら答えられないんですよね。

10年後っていったら、なんか幸せになっているんじゃないかくらいしか思っていないんです。

それでは、いきあたりばったりの人生になっていくだけ。

直感で進むのはいいことなのですが、両方持っていたほうがいいですよね。

直感で自分が思うことをやればいいし、その裏でしっかりと自分の中で逆算して進んでいる道があるといいです。それがキャリアの設計っていうことになり、もう少し突きとめると人生の設計となります。

そういうことが男性と違って、できない女性が多いと感じています。

だから、皆さん次転職をするってなったらすごく不安になって、資格をとる道に流れたりするんですど、その資格をとった10年後何をしていると思いますって聞いても想像できないんですよね。

仕事でもプライベートも5年先の目標を持って欲しいです。

そこから逆算して何をしていけばいいのか、考え行動していくことが大事。

派遣会社でいうと女性の割合は6~7割。まさしくパラレルキャリアで、いろんな仕事ができたり、ゆったり仕事ができたりとか、働き方を自由にしたい女性も多いので、いろんな働き方がうまれているんだと思っています。

## 5年後・10年後にどうなっていたいのかという目標をたてること

幸せな奥様になりたいとかであってもいいと思いますし、夢に大きいも小さいもないと思います。夢なのか目標なのかという違いはありますが、目標をしっかり持てる自分でいて欲しいです。

「3年後・5年後はどのように考えてますか」と質問すると、帰ってくる答えは「結婚」もしくは「結婚しても働いていたい」が多いです。

「何で?」って聞かれると理由は曖昧で、なんとなく専業主婦になりたくないだとか・・・・・・

結婚をして仕事も続けたいという目標だったら、そのために動くんじゃないの? ってなるんですけど、現実を考えてそうとうお金持ちの家庭じゃなければ働かなくてはいけないですよね。

まして子どもができたらもっと働かなくてはいけないわけです。そうなったときに「何ができるの?」ってなるわけです。

希望の企業に入社することをゴールにしてほしくないと思っています。

今からでも遅くないです。5年後・10年後の目標を持ってそれに向かって逆算して行動をして欲しいです。

早い段階で逆算ができていれば、途中で辞めることもなくなるし、産休後苦労をするような就職活動をしなくても社会復帰することができると思います。

それまでに、自分がどうなっているべきかと考えるからです。

## うまく男女が共存して助け合って伸びていこうというのが企業のありかた

この世の中に男女しかいない中で、うまく男女が共存して助け合って伸びていこうというのが企業のありかただと思います。

助け合う環境をお互いにつくろうとすると、何ができるかなあっていうところを考えてもらうことがあります。

そこに観点がいっている人は、男性を助ける、男性に守ってもらう、もしくは男性と助け合うってことを意識してもらえるようになります。

人のことをどう見ているかってことだとも思うんですけど、フラットにみる癖をつけましょうということですね。

「男のくせに」と思っている女性も多いわけで、男性も「女のくせに」とか「しょせん女だし」ってお互い思っていたとしたら、うわべの意識だけで、それを「私思ってないですよ」ってやっても意味がないですよ。

ほんとうに無意識のところまで自分が変えれるかというところに向き合って欲しいです。

異性のことをフラットにみてますか、先入観なしでみていますか。

こういうことは、社内に入ったときからややこしい。もし敵対心があると相手に伝わってしまいますし、そうなると異性は余計に歯向ってくるので、相乗効果はうまれませんよね。

わざわざ媚をうるとかではなくて、助けてもらったら「ありがとう」「あなたのおかげです」とか当たり前のことを自然に異性には言えないという人が多いです。

女性が活躍できる社会をつくるには、男性の力も必要です。

男女しかいない中で、共存していくわけですからお互いを尊重しうまく協力し合える企業の環境づくりは必要不可欠なはずです。


関連記事