お役立ち情報創業のためにクラウドファンディングに挑戦しよう!

2018.01.30


はじめに

創業時の資金調達手段といえば、これまでは銀行からの借り入れや投資家からの資金調達が主な手段でした。そんな中、新たな資金調達手段の1つとして最近注目を集めているのが、クラウドファンディングです。クラウドファンディングとはどのような仕組みなのか、どういう点に気をつけるべきかなどを詳しく知って、活用を検討してみましょう。

▼目次

クラウドファンディングの仕組みを理解しよう


クラウドファンディング(Crowdfunding)とは、群衆(Crowd)と資金調達(Funding)を組み合わせた造語です。すなわち、インターネットを活用して不特定多数の人々や組織から、資金調達やそのほかの支援を募ることを指します。ベンチャー起業の資金調達だけでなく、映画製作やアーティストの支援活動、政治運動など幅広いジャンルで利用する人が増えています。

クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングには、「寄付型」、「投資型」、「購入型」などさまざまな種類があります。

1.寄付型

寄付型のクラウドファンディングとは、プロジェクトに共感した不特定多数の人々からインターネットを介して資金を集める手法です。ほかのタイプと異なり、出資したからといってその後に金銭的・物質的なリターンがあるわけではありません。そのため、環境保全活動や震災発生時の被災地支援など、リターンを支払いにくいプロジェクトに向いています。支援者は自分たちが支援したプロジェクトの活動報告書や進捗レポートなどを見ることで、社会貢献に参加している達成感や一体感を得ることができます。

2.投資型

投資型のクラウドファンディングとは、出資者に対して金銭的なリターンが発生するものを指し、別名ソーシャルレンディングとも呼ばれています。投資型クラウドファンディングは非上場株式を発行する株式型と、集まった資金を貸付ける融資型、ファンド持分を購入させる方法を取るファンド型の3つの種類があります。これまでは、金融取引法などの法律により個人間の送金や投資が制限されていましたが、2014年の法改正により投資型のクラウドファンディングについての参入要件が緩和されました。

3.購入型

購入型のクラウドファンディングとは、そのプロジェクトが提供する何らかの権利や物品を購入することで支援をおこなうタイプを指します。投資型で紹介した通り、金融取引法の問題もあり、日本ではこれまで購入型のクラウドファンディングがもっとも多くおこなわれていました。新商品や新サービスの開発資金を集めたい企業や団体もしくは個人が、その対象となる商品やサービスの提供を担保にして資金調達をおこないます。たとえば、映画製作のクラウドファンディングであれば完成試写会へ参加する権利や、飲食店立ち上げのためのクラウドファンディングであればその店の特別会員権を提供する、といった形です。

クラウドファンディングをはじめるには


これまで、クラウドファンディングの概要やクラウドファンディングの種類について見てきました。それぞれのタイプの特徴を知り、自分が調達したいプロジェクトの特性に応じて最適な選択をすることが重要です。

次に、クラウドファンディングをスタートするためにはどのようなステップを踏む必要があるのかを説明します。クラウドファンディングをおこなうためには、クラウドファンディング事業者が運営するプラットフォームを利用する形式が一般的です。下記に国内の一般的なクラウドファンディング事業者についてまとめました。

国内のクラウドファンディング事業者

以下が国内の主要なクラウドファンディング事業者です。それぞれ強みのあるジャンルやプロジェクトで得た資金にかかる手数料などが異なるため、自分が資金調達を考えている事業に合ったサービスを選ぶようにしましょう。

また、各プラットフォームが過去にどういうプロジェクトを支援してきたのか、どういうプロジェクトが大きな資金を集めてきたのかなどをよく見てみると、自分が調達したいプロジェクトとどのような事業者の相性が良いかがわかるはずです。

・CAMPFIRE(キャンプファイヤー):「https://camp-fire.jp/」
・Makuake(マクアケ):「https://www.makuake.com/」
・READY FOR(レディーフォー):「https://readyfor.jp/」

クラウドファンディングの実施方法

プラットフォームを選んだら、実際の手続きを進めていきます。氏名や連絡先などのプロフィールのほか、自分が実現したいプロジェクトの概要や目標金額、提供できるリターンなどを登録しましょう。デモ画像やプロトタイプ、イメージ動画などでプロジェクトを魅力的に見せることができるとさらに資金を集めやすくなるかもしれません。

プロジェクトを登録すると、プラットフォームによる審査がおこなわれます。どんなプロジェクトでも許可が出るわけではありません。面談を通してアドバイスや提案を受けることができますので、必要に応じてプロジェクトの内容や目標金額設定、リターンの設定などを見直していきましょう。

無事に審査に通過すると、いよいよ資金集めがスタートします。自分のSNSで情報発信をおこなうことはもちろん、友人・知人のSNSでの発信もお願いし、できるだけ多くの人に自分のプロジェクトを知ってもらうようにしましょう。

目標金額に到達したら、クラウドファンディングは終了になり、手数料を除いた金額が自分の口座に入金されます。残念ながら期間中に目標金額に届かなかった場合は、支援金はすべて支援者に返金され、クラウドファンディングは終了となります。

資金が集まってからが事業のスタート

資金調達に成功することはすなわちクラウドファンディングの成功を意味しますが、それ自体が自分のプロジェクトとってのゴールを意味するわけではありません。目標はあくまで集めた資金でそのプロジェクトを実現することですあり、支援者もそれを期待しています。支援者にはクラウドファンディング終了後もこまめに活動報告をおこなうなどして、クラウドファンディングを実施していた時の一体感を支援者に感じてもらえるようにしましょう。

クラウドファンディングを成功させるためには

ここまでクラウドファンディングの概要や種類、開始方法についてご紹介しました。次に、クラウドファンディングを成功させるためにどういう取り組みが必要なのかを説明します。

クラウドファンディングでもっとも重要なのは「共感」

クラウドファンディングのように不特定多数の人々からの支援を募るためには、自分のプロジェクトにいかに共感してもらえるかがポイントです。そのためには、人々の感情に訴えかけるストーリーが必要になります。自分がなぜこのプロジェクトを実現したいのか、自らの原体験などと重ねて説明できると良いでしょう。また、写真や動画などの視覚情報によってそのストーリーをさらに魅力的に見せることも大切です。

クラウドファンディング成功のためのTips

その上で大事なのは、支援の対価として提供するリターンをいかに魅力的なものにするかということです。このプロジェクトを支援する人はどういう人なのか、ペルソナを想像してその人々の琴線に触れるリターンを用意することが大切です。

また、クラウドファンディングを成功させるためには、初動が極めて重要になります。支援する側から見た時に、1円も集まっていないプロジェクトはやはり魅力的に見えないため、初動でできるだけ多くの支援を集められるようにしましょう。自分のSNSでの拡散はスタートしてからでないと難しいですが、事前に友人・知人に協力してもらえるよう頼んでおくなど、良いスタートダッシュを切るためにできることは事前に準備しておきましょう。

新たな資金調達手段として注目を集めるクラウドファンディング。銀行からの借り入れや投資家からの資金調達だけでなく、1つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。


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