お役立ち情報知っているようで知らない起業とフリーランスの違いについて

2018.04.10


はじめに

勤めていた会社を辞めて独立した後は、主に「会社を起業」するか「フリーランスとして働く」か、どちらかを選択することになるでしょう。その2つは、立ち上げからビジネススタイルまで大きく異なります。今回は混同しがちな「起業」と「フリーランス」の違い、「フリーランス」としての働き方のメリットなどをご紹介していきます。

▼目次

「起業」と「フリーランス」の違いとは?

独立をする際によく使われる「起業」と「フリーランス」という2つの言葉。よく混同されがちですが実は全くといってもいいくらい別のものです。
まず「起業」とは、新しく事業を手掛けることで「創業」ともいいます。法人として会社を設立し、法務局にて登記をおこなうことで事業をスタートさせますが、自分のやりたいビジネスを新しいサービスとして世に生み出し、社会に貢献するために業務をおこなっていくことが求められます。

現在では資本金1円からでも会社設立は可能ですが、その金額で会社を立ち上げても信用力が乏しいため、多くの企業はある程度まとまった金額を資本金として準備した後、会社を立ち上げているのが実情です。

一方「フリーランス」は企業や組織に属することなく、自らのスキルを使い、企業から依頼される業務を請け負いこなしていく「個人事業主」のことをいいます。そのため起業と異なり、フリーランスで事業をおこなうにあたって資本金は必要ありません。

金銭面の制約や面倒な手続きがないこともあり、独立を考える際にまずはフリーランスを選択し、その後法人化を検討するという人も少なくありません。

起業家としての働き方とは


サラリーマンから独立して起業する場合、全く関わりのないビジネスを始めるのはリスクが伴うので、多くの人はこれまでおこなってきた仕事の延長で新しくビジネスを立ち上げたり、自分の好きなことを仕事にしたりしています。サラリーマンを経験せず起業する人の中には、これから市場的に伸びそうな事業を見つけてビジネスを立ち上げるという人もいます。

起業して会社を作るということは、社会に対して責任を持ち事業をおこなっていくことになります。身近なところでいうと、お客様や株主をはじめ従業員やその家族など多くのステークホルダーに対して、事業を安定かつ成長させることが常に求められます。

ゆえに事業や会社そのものを簡単にやめることはできないので強い意志が必要です。一方、事業がきちんと安定してくると売り上げや収入が多くなり、社会的ステータスが得られることでやりがいを感じることができるのも起業のメリットといえます。

フリーランスとしての働き方とは


フリーランスとしての働き方は「会社に縛られたくない」、「自分の時間で仕事をしたい」というような自由を求める人に向いているスタイルです。
主には専門的スキルや経験を武器に企業の案件を請け負うことで収入が得ることができます。フリーランスは税務署に「開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)」を提出することでスタートするのが一般的ですが、特に届出を出さず働いている人も中にはいるようです。

フリーランスは起業と比べ気軽に始めることができる反面、不安定な一面も持ち合わせています。
たとえば法人と比べて社会的信用度が低く、企業や団体によっては取引の際の与信保証がないことで、「企業を間に挟んでほしい」といわれたり、取引自体を断られたりといったケースが少なからずあります。

とはいえ自分の好きな時間に好きなスタイルで働けるフリーランスは、自由を求める人にとっては魅力のスタイル。起業がいいのかフリーランスがいいのか。選択に迷ったらまずは手軽に始めることのできるフリーランスから試してみるとよいかもしれません。

フリーランスのよさとは


フリーランスは気軽に始められるビジネスのカタチ。フリーランスとして働くことで自分の人生を自由に束縛なく働くことができます。自分なりのルールを決めて、自分がしたい仕事をしていく。

そのためにフリーランスをもっと詳しく知り、フリーランスの働き方を楽しんでみてはいかがでしょうか。ここではフリーランスならではのメリットをさらに掘り下げて紹介していきます。

気軽・自由な仕事形態

フリーランスの仕事は幅広く、肩書にも捉われることなく仕事をすることができます。フリーランスのよさには以下のようなものがあります。

・やった分だけ収入アップ

サラリーマン時代と違って自分がやった仕事、収入がそのまま自分の懐に入るのがフリーランスの醍醐味。稼げるフリーランスになれば年収1,000万円を超えることも夢ではありません。
ただしその前提として専門的な高いスキルを持っていることや、信用がないと多くの案件に出会うことは難しいという現実を忘れてはいけません。

・定年がない

フリーランスで働く場合、企業に所属するケースと違って定年がありません。つまりスキルと需要と体力さえあれば何歳になっても働くことができます。ただし企業に属していないので退職金をもらうことはできません。

・仕事内容に自由度がある

サラリーマンだと得意ではない仕事もやらなければならないことがあります。しかしフリーランスであれば興味を持つ案件ややりたい仕事だけをすることができます。苦手なことを無理して受ける必要はないので得意な領域の案件だけに注力していくことができます。

・ストレスを貯めずに仕事ができる

「満員電車で通勤するのが嫌だ」という思いから、起業したり、フリーランスとして独立したりする人も中にはいるそうです。社会人としてのルールを守ることが前提なのはもちろんですが、その点ではストレスフリーだといえます。

上記以外の手続き面や費用面でもメリットがあります。

・開業手続きがラク

フリーランスでは厳密には必ずすべき手続きはありません。しかしやっておくと得をする手続きはあります。それが「開業届」と呼ばれるものです。開業届は税務署に提出が必要なもので、事業開始から1か月以内に提出する必要があります。

開業届を出すメリットは「青色申告」ができるというもの。青色申告は確定申告時に所得税の控除額が大きく節税効果が高いものです。それ以外に屋号にて銀行口座が開設できるので、社会的な信用を得られるというのも大きなメリットです。

開業届は国税庁のホームページからダウンロードもできますが、最寄りの税務署に行くと用紙をもらえるので、その場で記入もできます。その際は行く前に「屋号」や「職業」を決めておくと記述がスムーズです。

・自己資金が不要

起業する場合、株式会社としての設立か合同会社としての設立かで多少金額は異なりますが、登録免許税や定款認証にかかる費用含め所定の初期費用がかかり、また資本金も必要となります。

一方、フリーランスとして開業する場合、資本金にようにまとまった自己資金は必要になりません。なのでサラリーマン時代の貯蓄や退職金を使ってお金を切り崩しながら軌道に乗るまでしのぐ人も中にはいるようです。
元手がいらないビジネスアイデアを考えることが、独立後にフリーランスとして長続きできる秘訣ともいえるでしょう。

売り上げ規模に応じてフリーランスから法人化も


これまで説明してきたように起業することとフリーランスで働くことは、目的や方向性も大きく異なります。しかしフリーランスで独立した人も、事業が大きくなるにつれ法人化したほうがメリットとなることがあります。

フリーランスで働く人の場合、事業での売上に対して所得税が課せられますが、所得税は累進課税制度が取られるため、所得が増えるにつれて税率が高くなり当然ながら所得税は高くなります。
これに対し法人の場合、所得に対して法人税が課せられます。その税率はほぼ一律ということもあり、売り上げがある一定水準を超えるようであれば、法人化したほうが税負担を少なくできるメリットがあります。

この金額を超えたら法人化したほうがいい、といった明確な基準はありませんが、フリーランスとしての事業収益が増えてきて支払う所得税が増えてきた、と感じるようになったら一度税理士に法人化の検討を相談してみるのもよいでしょう。

まとめになりますが、自分の想いや仕事をしていくことにはものすごいパワーが必要になります。起業するにせよフリーランスで独立するにせよ、一度始めたら簡単にやめることはできません。自分に合ったスタイルで、自分の目指す仕事のカタチを見つけてみましょう。


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